TASCAM DP-006はテルミンフレンド

TASCAM DP-006はいわゆるマルチトラックレコーダー(MTR)で、基本4チャネル(頑張れば6チャネル)に録音して音を重ねて出力できる機器です。それが本来の使い方ですが、これを単に簡易カラオケとして使うと、とってもテルミンと相性がよい相棒になります。
DP-006でのカラオケ音源の作り方(PC/Macからのダウンロードの場合)
録音したカラオケ音源がPC/Macにある場合は、DP-006をUSB接続して外部ドライブとして認識させてそこにファイルをドラッグ&ドロップするだけでDP-006にカラオケ音源は移せます。いったんUSB接続を切断してDP-006を再起動して以下を実行するとカラオケ音源がDP-006内に作成できます。
- MENU>SONG>CREATEで曲録音用に空のソングを作成
- MENU>IMPORT/EXPORT>IMPORT TRACKを実行し、先ほどPC/Macから移した音源ファイルを選択し、上記ソングにロード
- MENU>SONG>SAVEでソングの内容を記録して保存
テルミンをカラオケ音源に合わせて演奏する
後はDP-006のカラオケ音源(SONG)を再生し、それに合わせてテルミンを弾きます。テルミンはライン出力になるので、これもDP-006のポートに入れます。混乱を避けるためにカラオケ音源で使っていない方のポート(例えばBポート)にテルミンを接続し、インピーダンスはLINE HIGHに設定し、ASSIGNボタンで使っていないの残りのトラックに割り当てると、カラオケ音源とバッティングしないで、カラオケ音源に合わせたテルミン演奏の音がLINE OUT端子から出せます。
LINE OUT端子はミニジャック端子なのでそのままヘッドホンで聞くか、またはミニジャックをアダプタでミニプラグサイズに変換してアンプ出力して演奏を楽しみます。
結局、DP-006はカラオケ音源でもあり、テルミン用のアンプにもなり、一つで二役を果たすことができるテルミン練習や演奏に欠かせないアイテムです。
DP-006のさらにナイスなところ
DP-006は裏面に1/4インチのネジ穴があるので、これはカメラ三脚に立てて使うことができます。こうするとテルミンとほぼ同じ高さにカラオケ音源を入れたDP-006を並べられるので、ステージで演奏する際に大変スムーズに操作できます。

